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先日、えだ歯科医院で新しいユニフォームについて話していたとき、クルーからこんな質問がありました。

「なぜ、職種ごとにユニフォームの色を分けるのですか?」

えだ歯科医院ではこれまで、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手・受付など、職種によってユニフォームのカラーを分けてきました。

私は最初、

「患者さんから見たときに、職種が分かりやすいから」
「それぞれの職種で役割や業務範囲が違うから」

と答えました。

もちろん、それも理由の一つです。

でも、話しながら、

「本当に、それだけだろうか?」

と考えるようになりました。

クルーからの何気ない一言でしたが、私自身にとって、とても大切な問いになりました。

「違いを分ける色」から、「専門性と誇りを表す色」へ

歯科医院では、さまざまな職種のメンバーが働いています。

歯科医師。
歯科衛生士。
歯科助手・受付。
そして、診療環境を支えてくれるクリーンスタッフ。

それぞれ、役割も専門性も違います。

けれど、その違いは上下関係を表すものではありません。

それぞれが異なる役割を担う、一人のプロフェッショナルです。

そして、その一人ひとりが力を合わせ、

「患者さんの健康を守り、育てる」

という同じ目的に向かっています。

そう考えると、職種ごとにユニフォームの色を分ける意味も、少し違って見えてきました。

誰がどの職種なのかを「区別するための色」だけではなく、

自分が担っている専門性や役割を表し、その役割に誇りを持つための色。

そんな意味を持たせられるのではないかと思います。

同じ服を着れば、「チーム」になるのだろうか?

今回、もう一つ考えたのが、

「集団」と「チーム」の違い

でした。

同じ場所で働き、同じユニフォームを着ている。

それだけで、本当に「チーム」と呼べるのでしょうか。

私たちが目指したいのは、ただ同じ場所にいる人たちの集まりではありません。

職種も、経験も、得意なことも、一人ひとり違う。

その違いを持ったまま、

「患者さんの健康」という共通の目的に向かって、それぞれが自分の役割を果たし、互いの専門性を尊重する。

そんな関係が、本当の意味での「チーム」なのではないかと思います。

クルーから、もう一つ素敵なアイデアが生まれました

話し合いの中で、クルーからこんな提案もありました。

「職種ごとに2色くらいユニフォームを持って、選べるようにするのはどうですか?」

これも、とても素敵なアイデアだと思いました。

一つの色を医院側から決められて、毎日それを着るだけではなく、選択肢がある。

そこには、一人ひとりの自主性や個性、選ぶ楽しさがあります。

一方で、ユニフォームは私服とは少し違います。

ユニフォームには、

「私たちは同じ目的に向かって働く仲間です」

ということを表す役割もあると思います。

そこで今、私たちが考えているのが、

選べる自由もある。

でも、着るときにはチームとして揃える。

というスタイルです。

例えば、歯科衛生士のユニフォームに2色の選択肢があれば、

「今日はDHチームでこちらの色にしよう」

と、同じ日に働く仲間で揃える。

別の日には、もう一つの色を選ぶ。

「全員この色を着てください」と一方的に決めるのでもなく、一人ひとりが完全にバラバラにするのでもない。

選択肢を持ちながら、自分たちで考え、チームとして揃える。

「自由」と「統一」は、必ずしも反対ではないのだと思います。

良い問いは、「当たり前」を考え直すきっかけになる

今回、私自身が一番気づかされたのは、ユニフォームの色そのものではありませんでした。

それは、

良い問いは、当たり前だと思っていたことを考え直すきっかけをくれる

ということです。

院長だからといって、すべての答えを最初から持っている必要はない。

クルーから、

「なぜ?」

と問いかけてもらうことで、私自身も立ち止まり、考えることができます。

そして、そこからまた新しいアイデアが生まれ、医院も少しずつ成長していく。

今回のユニフォームづくりは、その一つの例になりました。

新しい医院へ。みんなで考え、みんなで選び、みんなでつくる

私たちは現在、新しい診療所への移転に向けて、さまざまな準備を進めています。

新しいユニフォームも、その一つです。

でも、完成したものを院長からクルーへ渡すだけにはしたくありません。

みんなで考え、
みんなで選び、
みんなで着る。

そのプロセスそのものも、これからのえだ歯科医院をつくっていく大切な時間だと思っています。

ユニフォームの色という小さなテーマから、

専門性とは何か。
自分の役割への誇りとは何か。
そして、私たちはどんなチームでありたいのか。

そんなことまで考える機会になりました。

新しい医院に向けて、これからもクルーと一緒に、一つひとつ形にしていきます。

「何色にするか」から、「私たちは何を表したいか」へ。

私たちの新しいユニフォームづくりは、まだ始まったばかりです。