9歳男の子「歯の定期検診をしたい」奥歯2本にできた虫歯をゴムシートで隔離して虫歯除去を行い、歯科用プラスチックを詰める「コンポジットレジン充填」で自然な見た目に治療した症例

ご相談内容

「歯の定期検診をしたい」とご来院されました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、右上の奥歯2本（第1乳臼歯／D、第2乳臼歯／E）に黒い影が見られました。

レントゲン撮影にて確認したところ、歯の内側の部分「象牙質」に達する虫歯が認められました。

患者様は「虫歯があれば治したい」とご希望がありました。

行ったご提案・治療内容

唾液が治療部位に触れないように、ゴムシートで歯を隔離する「ラバーダム防湿」をして、虫歯除去をするご提案をしました。

除去した部分は、歯科用プラスチックを光照射で固める「コンポジットレジン充填」での治療方法をご提案しました。

ラバーダム防湿をすることで、水が喉に入ったりしなくなるので楽に治療が受けられ、水分との隔離でコンポジットレジンが歯にしっかりとくっつき、虫歯の再発防止にも繋がることをご説明し、同意をいただきました。

まずお口の中の環境改善のため、ブラッシング指導とデンタルフロスの使用方法、フッ素濃度1,450ppmの歯磨き粉の使用についてご説明しました。

次に専用の器具を使って汚れ除去と研磨をする「PMTC」で歯をきれいにし、フッ素塗布を行いました。

その後患者様に負担をかけないようにするため、上下の歯の間に挿入して噛ませることで楽に口が開いた状態を維持できる「開口器」の装着と、ラバーダム防湿を行いました。

また治療時の麻酔の際は、痛みがないように表面麻酔を塗布し、より痛みが軽減するように細い注射針と電気麻酔器を使用しました。

術後の経過・現在のご様子

見た目も自然な仕上がりになりました。

痛みもなく、噛み合わせも問題なく、経過は順調です。

患者様は「写真での説明で、治療前後が見ることができてわかりやすかった。白くきれいに治療できて嬉しい」と大変喜んでいただけました。

現在は、定期的にメンテナンスにてご来院されています。

この治療のリスクについて

・治療中に痛みを伴う場合があります。

・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります。

・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります。