投稿日: 2023-12-29
「1年前に右上の被せ物が取れて放置してしまった。噛みにくいので治療してほしい」とご相談いただきました。
拝見すると、右上の歯2本(犬歯/3番、第2小臼歯/5番)の被せ物が外れていて、後ろの歯には虫歯ができていました。
2本の間の歯(第1小臼歯/4番)は欠損していました。
また、外れてから期間が空いていたため、下の歯との間のスペースがなくなっていました。
他にも、全体的に磨き残しと細菌の塊「プラーク」と、それが石灰化した「歯石」が沈着していました。
右上の歯の治療をする前に、ブラッシング指導と歯石除去「スケーリング」を行い、歯茎の炎症を改善してお口の環境を整えると、きれいに被せ物が入ることをご説明しました。
その後、虫歯を除去し、被せ物が外れた2本の歯を土台とした橋渡しの被せ物「ブリッジ」を入れ、欠損部分を補うことをご提案し、同意いただきました。
まずはじめに、数回にわけてスケーリングを行い、その都度ブラッシング指導を行いました。
プラークと歯石がなくなり歯茎の炎症が落ち着いてお口の中の環境が改善してから、右上の虫歯を除去しました。
次に、噛み合わせのスペースを作るために歯を削り、ブリッジの仮歯を装着しました。
仮歯が問題なく良好に使えていることを確認後、最終的なブリッジの型取りを行い、セメントで装着しました。
歯茎の炎症がなくなり右上にブリッジが入ったため、お口の環境が良くなり物も噛みやすくなりました。
患者様からは「見た目が良くなって噛み合わせも違和感なく、快適に食事ができている」とご満足いただけました。
現在もブリッジに問題はなく、定期的なメンテナンスにご通院いただいています。
・土台となる歯に負担がかかるため、将来的に歯が揺れたり、歯の根が割れたりする可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が破損する可能性があります
・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります
年齢・性別
80代女性
診療種別
保険診療
治療期間の目安
約2ヶ月
治療回数の目安
-
治療費総額の目安
保険診療
※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。