80代男性「入れ歯が割れて使えなくなった。歯茎から血が出てたまに痛い」歯周病治療で改善した歯茎に合わせてよりフィットする入れ歯を作り、噛み合わせを回復した症例

ご相談内容

「入れ歯が割れて使えなくなった。歯茎から血が出てたまに痛い」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、入れ歯は真ん中で2つに割れていて、装着できない状態でした。

全体的に歯の表面には、細菌が繁殖した汚れの塊「プラーク」の付着が見られました。

歯茎の上「歯肉縁上」と歯茎の中「歯肉縁下」には、プラークが固くなった「歯石」の付着が見られました。

汚れの付着によって歯茎は炎症を起こし赤く腫れあがり、全体的に出血が見られました。

行ったご提案・治療内容

入れ歯の修理と歯周病治療を行った後、新しい入れ歯を製作するご提案をし、治療への同意をいただきました。

上の歯は3本しか残っておらず、入れ歯がないとお食事が出来ないため、まず入れ歯の修理を行って噛み合わせを回復しました。

次に、プラークや歯石を超音波器具で除去する「スケーリング」やブラッシング指導などを行う歯周病治療を行いました。

歯茎の炎症が引いたのを確認した後、よりフィットする入れ歯を新しく製作しました。

術後の経過・現在のご様子

噛み合わせが回復し、しっかりと噛めるようになりました。

歯茎の炎症は治まり、改善された良い状態を維持できています。

患者様には「歯茎の出血や痛みがなくなった。入れ歯も新しくなって噛みやすくなった」と大変喜んでいただけました。

現在は、3～4ヶ月に1度定期的にメンテナンスにてご来院されています。

この治療のリスクについて

・着脱式のため、食後の清掃が必要です

・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります

・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります

・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります

・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です

・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります