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最近、選択理論を学ぶ中で、「責任」という言葉について考える機会がありました。

選択理論では、私たちはそれぞれが自分の基本的欲求を満たそうとして行動していると考えます。

その学びの中で、ふと昔の言葉を思い出しました。

“I have control.”

私は以前、海上自衛隊でパイロットをしていました。

操縦を担当するときに使っていた言葉です。

「私が操縦します」

という意味ですが、今振り返ると、

「この操縦を、私が引き受けます」

という宣言でもあったように思います。

人生にも、自分で握れる「操縦桿」がある

私たちは日々、さまざまな出来事に出会います。

自分では変えられない環境もありますし、相手の考えや行動を自分の思い通りにすることもできません。

けれど、その状況の中で、

自分は何を大切にするのか。
どう考え、どう行動することを選ぶのか。

そこには、自分で握ることのできる「操縦桿」があります。

誰かがこう言ったから。

誰かがこうしてくれなかったから。

環境がこうだったから。

そう考える前に、

「では、自分はどうしたいのだろう?」

と自分自身に問いかけてみる。

そして、

「私はこう考えて、こうすることを選びました」

と言えること。

選択理論を学びながら、

「責任とは、I have control. なのかもしれない」

という考えが、私の中でとてもしっくりきました。

患者さんにも、それぞれの「I have control」がある

そして、この考え方は歯科医療にもつながっているように思います。

私たち歯科医療者には、専門家として、患者さんのお口の状態を診査し、必要な情報や選択肢をお伝えする役割があります。

一方で、

「できるだけ自分の歯を残したい」

「まず痛みを何とかしたい」

「治療に不安がある」

「将来のために今から健康を守りたい」

など、患者さん一人ひとりにも大切にしていることがあります。

だからこそ、私たちが一方的に「これが正解です」と操縦桿を握るのではなく、必要な情報をきちんとお伝えしながら、

「あなたは、どうしていきたいですか?」

と一緒に考えていくことを大切にしたいと思っています。

自分の操縦桿を、自分で握る

これは、患者さんとの関係だけではありません。

医院で一緒に働く仲間との関係でも、そして院長である私自身にも同じことが言えると思います。

自分の操縦桿を、自分で握る。

そして同時に、

相手にも、その人自身の操縦桿があることを忘れない。

このことを大切にしながら、患者さんにも、一緒に働く仲間にも関わっていきたいと思います。

私自身、まだまだ学びの途中です。

これからも医療の知識や技術だけでなく、人との関わり方についても学び続けながら、よりよい歯科医院をつくっていきたいと思います。